ルーツ







'18/7/25









‪換気もしない、煙のこもった部屋に噎せ返るような安物の香水の臭い。

ヤニで黄ばんだ薄っぺらい壁の向こうから聞こえる女のケバい声で目が覚める。





堪らず、下品な音を掠めて部屋を飛び出せば、夏蝉の騒ぐ声と強い日差しに少し立ち眩んだ。


皆、そこに居る意味は分からなかった。





昔を思い出した。

そんな夢をみたんだろうな。








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